■スバル×ルナ   「髪型」■



★流星1(ドリーム設定)★

七氏さまよりリクエストいただいたモノです。
リクエスト内容は「髪を解いたいいんちょ」。

こやぎは個人的にツカサも大好きなので
彼がけっこうでしゃばってます。

そして男のコ同士の悪友関係ってあるじゃないですか。
アレに非常に萌えるタイプなのでスバルとツカサは
ちょっぴり悪友関係であってほしいです♪

ホラ、なんかこう、悪態を突きあえるような?

ツカサだけはアニメのワッルイ笑みを浮かべる彼だと思ってください(笑)
甲斐田ツカサの極悪っぷりがもう最高ッッ!

鈍感なスバル視点で書いてみましたがいかがでしょ。
やはりこれでもかってくらいスバルナな感じになりました。











「ねえ、委員長が髪下ろしたトコってみたことある?」




・・・それはツカサ君の何気ないひとことではじまった。





「そういえば・・・ないなぁ。水泳のときも全然崩れてなかったし。」
「だよねえ。どんなセットの仕方したらあんな頑丈な縦ロールになるんだろう?」




今は国語の自習中。
退屈になったのか、ボクの隣の席のツカサ君がヒソヒソ話しかけてきた。


「あんまり気にしたことなかったなぁ。女のコの髪なんてそのコの自由だと思うし。」
「スバル君ってそういうとこホント無関心だよね、彼女は君のブラザーじゃないか。」



「いや、だって本人が気に入ってる髪型をヘタに口出しするのはどうかと・・・」

「何言ってるんだよ。彼女だって君から自分の髪型について聞かれれば嬉しいんじゃないかな?」





・・・・そういうモンなのかな?




正直よくわかんないや。
そして、何でここまでツカサ君がノリノリなのかもわかんない。





「・・・それは彼女の気持ちに気づきもしない君がちょっとじれったいからサ♪」



「え?なに?ツカサ君、今何か言った?」




「何でもないよ、気にしないで♪」





・・・・なんなんだよ、その悪戯な笑いは・・・・!






「スバル君、さっきの自習の時間にツカサ君とおしゃべりしてたでしょう?
 ダメじゃない、自習時間だってちゃんとした勉強時間なんだから。」

「あ、ゴメン。課題のプリントが一通り終わったからつい・・・今度から気をつけるよ。」
「わかればいいのよ。」


こうやって腰に手をあてて立つのは委員長のクセみたいなものだ。
手を動かしたときに委員長の髪の毛がふわりと揺れた。



「・・・・・・あ。」
「え?なに?」

「あ、いや、キミの髪の毛が・・・」
「私の髪?それがどうしたの?」


きょとんとした顔を浮かべつつ、自分の巻き毛に触れてる委員長。
・・・・嬉しいのかな?ちょっと訊ねてみようかな。



「ね、ねえ、その髪型ってさあ・・・セットするのにどれくらいかかるの?」
「めずらしいわね。スバル君がそんなこと訊いてくるなんて。」

「いや・・・、さっきキミの髪がふわって揺れて・・・柔らかそうだなって・・・」


えっと、こういうときなんて言えばいいんだろう・・・。
変にどもるとイヤな思いさせちゃうかな。



「やだ・・・な、何どもってるのよ。私は別にあなたに褒めてもら・・・」




「ずっとドリルみたいに硬いのかなって思ってたからビックリしちゃったんだ。」



「・・・!」
「よく考えればドリルに見えても髪の毛だもんね。硬いほうがおかしいよね。」





「ドリルで悪かったわねーーーッッ!!」





・・・・あれれ?
なんかすっごい怒らせちゃったぞ?






「あっははは!スバル君、何その左頬の手形?!」
「余計なお世話だよ!」



なんで怒るんだろう・・・女のコってわかんない。
やっぱり女のコの髪型に口出しするなんてよくないってコトだよ。
ツカサ君にも笑われるし、もうサイアクだ。


「僕のせいにしないでほしいな。スバル君の言い方が悪かったんじゃないの?」
「ボクは思った通りのことを言っただけなのに?」




「・・・・・・だめだこりゃ(汗)」




なんなんだよ、その顔は!
どうせボクは女のコのご機嫌取りなんてできないよ。


「しょうがない、ちょっと助け舟出すか・・・」
「え?な、なにするの?」



「委員長―――。ちょっと話があるんだけどいいかなー?」



えええッッ?いきなりあのコ呼んじゃうの?!
てゆーか今機嫌悪いだろうからあんまり関わりたくないんだけど!





「何よ、なにか用なの?」





うう・・・・、こっち睨んでる。
さっきのことまだ怒ってるよ。


「ああゴメンね。スバル君がさ、君が髪を下ろしたらきっと可愛いんだろうなー、
なんて話をしてたもんだからさ。」



「・・・・えっ・・・・?」



「見てみたいよね。ね、スバル君?」
「え、あ、うん!見たい!見せて!」


「も、もしかしてさっきのドリル発言はそれを言いたかったの・・・?」



・・・・・。




え〜っと。
違うんだけど、それで丸く収まりそうだからそれでいいや。

「そ、そうそう!そうなんだ!さっきはゴメン!」
「な、何よ。それならそうと言いなさいよ・・・・」

あれれ?さっきまですっごい怒ってたのに。
あっというまに大人しくなっちゃった。



・・・ツカサ君、実はキミ相当の女タラシだったりしないよね?



放課後。
ツカサ君と一緒に委員長の家にお邪魔することに。

さすが女のコの部屋。
可愛いぬいぐるみに可愛いベッドカバー。
女のコ特有の甘い香りがボクの鼻をくすぐる・・・・。




「・・・ちょっと、女のコの部屋をジロジロ観察しないでちょうだい」
「え?・・・あ!ゴ、ゴメン!つい・・・・」




「まったくもう・・・・」

自分の部屋の化粧台の前に座ってボクのほうを睨む委員長。
あはは・・・、確かにちょっと失礼だったかな。





「スバル君のえっち♪」
「・・・うるさいな」





何ニヤニヤしてるんだよツカサ君っ!
エッチとか言っちゃったら委員長に誤解されるだろ!


「委員長、それなに?」
「私が毎日使ってるスタイリングフォームよ。こっちのがそれを落とすものなの。」
「へえ、ただのスプレーにしかみえないけどコレで落とせるんだ。」


「ええ。・・・じゃあ落として見せるから。」




髪留めを外して、自分の巻き毛をひっぱりながらさっきのスプレーを髪に吹き付けていく。
するする・・・っと伸びていく委員長の金髪。
30分くらいでドリルみたいな巻き毛が全部伸びてしまった。




「・・・・ど、どう?これで満足かしら?」




少し照れくさそうにボクをみる委員長。
座っているので上目使いでボクの反応を待ってる。

髪を下ろすと顔の横が隠れるから顔がちょっと小さく、可愛く見える。
見慣れた委員長の顔が今だけ別人みたいだ。




なんかこう、外国の女優さんみたい・・・・。




「・・・ホラ、見とれてないで何か言ってあげなよ。」



「あ、あの・・・!今の委員長って外国の女優さんみたいだ!すごいよ!」

「や、やだスバル君ったら大げさよ・・・」




「委員長ってこんなに美人だったんだね!
いつもドリル髪にばっかり目が行ってて気がつかなかったよ!」




「・・・・え?」

「ス、スバル君・・・それは・・・(汗)」





「ドリルじゃないって言ってるでしょう!このバカスバルーーーッッ!」






・・・・美人だって褒めたつもりだったのにな。
やっぱり女のコってわかんないや。
           




おしまい。2008/02/13 作成41








●あとがきもどき●

もう完全にコメディです。ラブる気なんてないです(コラ)
まあ今回はツカサとスバルの悪友なやりとりが書けたので良し!(良くねえよ)

完全ルナの片想いになっちゃいましたがそれもまたふたりらしい♪

恋が実るまでの過程が険しければ険しいほど
実ったふたりのキズナは誰よりも強いのですよ!

だから実ってなくても実っててもこのふたり大好きだ!






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