■スバル×ルナ   「贈り物」■



★蓮月さまからSSをいただいてしまいました★

我が本館サイトの絵板を素晴らしく飾ってくださいました!
うれしさのあまり、こうして特設ページとか作っちゃったワケですが(笑)

そして素敵展開に萌えまくって勢いで挿絵1枚入れちゃいました♪
きったない落書きで申し訳ねえですが少しでも楽しんでいただけると嬉しいです!

蓮月さま、素敵SSとイラスト、ありがとうございました!






「贈り物」


昼休み、部室棟の廊下に影が一つ走っていた
金色の髪を揺らし、手に持った桃色の紙袋を落とさないよう気を付けてながら。

影はある部の部室の前で止まった。
ゆっくりと乱れた呼吸を正す。
急いできた事を誰にも悟られたくないようだった。




ー実際のところ、そんな心配は無用なのだが。




今は昼休みで大抵の生徒は教室か、体育館か、グラウンドにいて、部室棟にいる生徒はいない。
それに、金色の影、否、白金ルナが会いに行った相手は
そういったことに関して鈍感なのだ。(彼のパートナーは別として)


そして持てる限りの勇気を振り絞ってドアノブを握った。




勇気を振り絞るルナ・・・・。




一年二組の学級委員長、白金ルナが会いに来たのは同じクラスであり、
小学生の頃からつきあっている恋人、星河スバル。
科学部に入部し、ホープだ、期待の新人だ、と呼ばれている彼は、最近よく部室にいる。
というのも、八月、今から二ヵ月後に全国ロケットコンクールに科学部が参加する事になったからだ。
そのため、部活熱心なスバルは毎日作業を頑張っているのだ。


…自分で書いておいてアレだが、少しくらい彼女をかまってあげてもバチはあたらないだろうに。




「星河君いるわよね」



彼がいるのは確実なので、返事を待たずに部室へ入る。




「あ!いいんちょう、また来てくれたんだ」
「当然でしょ!私を何だと思っているのよ」
「はいはい、今そっち行くから」



いつも通りのルナの強気な発言におされながら、ルナのもとへ行くスバル。



「…星河君、どうしたのその顔」
「へ?何か付いてる?」



…付いているどころではなかった。

蓮月の絵では見えないが(書き忘れたため)スバルの顔には機械油などがべっとりと付いていた。
本人は全く気が付いていないようなので、ルナはため息をつきながら、ポケットから鏡を取り出し渡した。



「うわ…」


無頓着なスバル・・・・。



「まったく、顔洗いにいきましょ」



ルナはそういってスバルの腕をつかむとそのまま水のみ場まで引きずっていった。



「いいんちょう、痛いって!」
「いいから早く顔洗ったら?」



スバルは渋々蛇口をひねって水を出し、顔を洗い始めた。
その間にルナは先ほどから持っていた紙袋から水色のタオルを取り出した。

ルナが手にしているタオルには青い糸でイニシャルが刺繍してあった。
家事が苦手な彼女が指をばんそうこうだらけにしながらも縫ったものである。


今日、彼女が部室を訪れたのも、これを渡す為。



「(私がいきなり引っ張ってきたんだから、星河君は顔を拭く物を持っていない…。
そこで、自然にさりげなくこれを渡すのよ! …できれば素直に。)」



照れ屋なルナが頭の中でシュミレートし、綿密にたてた計画がそれ。

そっけない態度をとっては後で後悔している彼女曰く、自然に、素直に渡したい、だそうだ。

ー普段は聡明なルナだが、星河スバルが絡むと、そうはいかないようだ。
他の人から見れば穴だらけな計画だが、彼女にとってはこれが精一杯らしい。




「あ、ゴメン、いいんちょう、何かふくもの持ってない? 部室に置いてきちゃったんだけど…」
「(よし!) ハイ、コレ使って」


「う、うん。ありがとう///」
「別にお礼なんていいわ。いつも…スバル君頑張っているんだし」


「そんな事ないよ。僕は先輩の手伝いくらいしかやれないし。
それに、僕が頑張れるのはいいんちょうの…ルナのおかげだよ。いつもありがとう」

「っ!///」


優しく微笑むスバル・・・、トキメキ♪



礼をいいながら、優しく笑い、自分の名を呼ぶスバル。
ルナの顔を真っ赤に染めるにはそれだけで十分だった。


「そ、そそのタオルあげるわ!大事に使いなさいよ!
後、私が応援しているんだから、大会、負けたら、許さないからね!///
(ああもう、私の馬鹿!なんでいつもそうなるのよ!)」





ここがルナのカワイイところ♪



結局最後の最後で気恥ずかしくなってしまったルナは、そういい残して、
スバルを置いて全力で逃げるように走り去ってしまった。



ーENDー





おしまい。2009/05/31








●あとがきもどき●


この萌えまくるココロを鎮めてください(はいはい)
蓮月さんの素敵絵の中にこやぎ絵勝手に混ぜちゃいましたが・・・

「優しく笑い、名を呼ぶスバル」・・・・

この絵がどうしても欲しかったッッ!!
んで、中学1年生ならきっとスバルはルナより身長伸びてるはず! っていう妄想付き(爆)




とっぷへ戻る